ダイエットや美容、さらには具合が悪くなってしまった時に病院でも処方されることがある漢方は、私たちの生活にとても近い存在となっています。
しかし、いざ「漢方」とは何かと聞かれると、うまく答えられない方は多いのではないでしょうか。
そこで今回は、意外と知らない漢方の基礎知識や、サプリメントとの違いについて調べてみました。
漢方とは?
漢方とは、東洋医学に基づき、古くから多くの方に使用されてきた伝統的な薬です。
自然界でとれる植物や鉱物などの生薬を独自の経験に基づいたレシピでブレンドして作られたものです。
今では、ダイエットや美容、さらには病院でも処方されることがあります。
そのバリエーションは非常に豊富で、病状の進行度や効果の効き方、使用する方の体質によっても使用する漢方が異なってきます。
また生薬をいくつもブレンドして作ることによって、1つの疾患に対してだけでなく、あらゆる角度から病状や悩みを改善に導くことができるのも、漢方の大きな特徴の一つです。
病院で処方される漢方の多くは、保険適用される医療用漢方製剤として扱われています。
そのため、比較的手ごろな価格で手に入れることも可能です。
漢方に関する誤解も…
ここで一つ注意したいのことがあります。
漢方は自然由来のものだから、ほかの医薬品に比べて安全だと思っている方が多いという点です。
確かに漢方は自然由来のものですが、それでも間違った使用をすれば毒になることがあります。
つまり飲み方によっては、体に害を及ぼしてしまうこともあるのです。
漢方は緩やかな効果を発揮するものが多いですが、すべてが安全だ考えるのは危険です。
自分に合った処方の漢方を、使用方法を守って服用することが大切です。
漢方とサプリメントの違いは?
漢方とサプリメントの最大の違いは、漢方は薬品、サプリメントは食品に分類されることです。
漢方は薬品として病気や体の悩みの治療を行うことができます。
一方、サプリメントは体に不足しているビタミンやミネラルなどの栄養を補うことで、体の健康のバランスを整えるものです。
ですから、通常サプリメントは漢方に比べて効果が緩やかに発揮されます。
症状がひどい場合、サプリメントだけで効果を実感することは難しいといえるでしょう。
その反面、サプリメントは必要以上に大量に摂取することがない限り、体に重篤な副作用が起こる心配はありません。
安心して使用を長期継続することができます。
症状がひどい場合や病状を改善させたいというときには、サプリメントよりも漢方がおすすめです。
逆に、治療ではなく体調不良の予防や体のバランスを整えるためにはサプリメントでも十分な場合もあるでしょう。
このように、症状や目的に合わせて漢方とサプリメントを使い分けていくのがベストなのです。